プロジェクト活動報告


■2008年12月12日(金)、13日(土) テストケースの実施

 12月12日(金)と13日(土)に豊中市立市民会館にて、当法人主催の「とよなか市民環境展2008」を開催しました。環境展では、地球温暖化対策推進のための仕組みづくりに関するテストケースとして、2つの取り組みを行いました。1つは省エネ相談会の開催で、もう1つは環境クーポンを応用したエコポイントの取り組みです。
 まず、省エネ相談会とは、イスとテーブルが設置された相談ブースで、家電相談と住宅相談の2種類を用意しました。家電の相談は大阪府電機商業組合豊中支部の協力を得て、豊中市内の電気屋さんが、住宅の相談は豊中建設業協会の協力を得て、豊中市内の工務店さんに相談員となっていただきました。相談を受ける方は、最初に家電か住宅を選んで各ブースに行き、最初に簡単なアンケートを受けます。その結果に応じて、相談員からアドバイスや相談を受けることができます。豊中市内で省エネ相談会という機会はおそらく初めてだったのではないかと思いますが、2日間でのべ150名近くの方が相談会に参加してくださいました。
 もう1つの、エコポイントの取り組みとは、省エネ相談会をはじめ、環境展の特定の取り組みなどに参加した方に、「えこ通貨「そねか」」をお渡しするというものです。「そねか」は、下のようなもので、期間中、特定のお店で1枚につき100円として利用できます。環境展では毎年、参加者全員に「環境クーポン」といって、曽根駅周辺の協力店舗で特典を受けられるクーポン券を配布しているのですが、今年はクーポン券の使える協力店舗で「そねか」も使えるようにしました。お店で利用された「そねか」の費用は、環境展の協賛企業・団体の費用でまかないます。本来、環境活動をした方へポイント(えこ通貨)を渡すことで、取り組みの促進を図ろうというのがエコポイントの目的なのですが、今回は2日間で304枚配布し、取り組みを行った多くの方に「そねか」を利用していただけました。
 次年度からはモデル実施として、省エネ支援システム(省エネ診断や省エネ相談会の実施)やエコポイント制度(えこ通貨の発行)を行っていく予定ですが、今回のテストケースの結果を踏まえて、効果的な仕組みにしていきたいと思います。



■2008年11月18日(火) 第3回検討会

 11月18日(火)に豊中市役所北別館にて、「地球温暖化対策推進のための仕組みづくり」の第3回検討会を開催しました。9月、10月に続いて3回目の開催です。今回は、次年度にモデル実施をする際の実施目標や進め方、12月の「とよなか市民環境展2008」で実施するテストケースの内容について、説明と意見交換を行いました。意見交換では、今回もさまざまな意見が出され、活発な検討会となりました。
 今後、12月のテストケースの結果を受け、2009年2月頃に第4回の検討会を開催する予定です。次回は、次年度のモデル実施について、より具体的な進め方などを意見交換する予定です。



■2008年11月10日(月) 見学会「滋賀県野洲市の地域通貨の取り組み」

 11月10日(月)に当法人主催で、見学会「滋賀県野洲市の地域通貨の取り組み」を行いました。参加者は12名でした。
 当日は豊中市役所に集合し、マイクロバスで野洲市へ着いた後、コミュニティセンターにて地域通貨「すまいる」や太陽光発電設置の仕組み・「楽2(らくらく)エコトライ」というグループでの省エネルギーの取り組みについて担当者から説明を受け、地元の地産地消のお弁当を試食、「魚のゆりかご水田」に取り組んでいる地域の方を訪問してお話をうかがい、太陽光発電施設「ほほえみ2号」の見学、地域通貨が使える地元産の商品を販売している「すまいる市」の見学と「すまいる」の利用体験、マイクロバスで豊中へ戻り、解散という流れでした。
 野洲ではいろんなアイデアから実際に取り組んでみる際、最初から3年だけと決めてやっていくそうです。そして、その結果から次のステップを考えたり、さらに改良して取り組んでいくそうです。野洲の良さは、上手に仕組みを作っているだけでなく、こうした柔軟な発想と行動力にもあると感じました。野洲で学んだ良さを、豊中の取り組みでも活かしていきたいと思います。



■2008年10月21日(火) 第2回検討会

 10月21日(火)に豊中市役所北別館にて、地球温暖化対策推進のための仕組みづくりの第2回検討会を開催しました。9月に続いての開催です。今回は、次年度にモデル実施をする際の流れや目標、実施方法等について、多くの時間を使って意見交換を行いました。意見交換では、さまざまな意見が出され、第1回に引き続いて活発な検討会となりました。
 第3回の検討会は、11月中旬に開催いたします。次回は、今年12月に実施する「とよなか市民環境展2008」でのテストケースについてや、次年度以降のより具体的な内容について意見交換する予定です。



■2008年10月14日(火) 鈴木さんの講演

 10月14日(火)に、くらしかんの生活情報ひろばにて、(有)ひのでやエコライフ研究所代表の鈴木靖文さんによる講演「温暖化を防ぐ快適生活」があったので参加してきました。講演の内容は、地球温暖化の現状と最新動向について、課程の省エネルギーの実態について、お得で効果的な省エネ法についてなどでした。数値やイラスト、現物などを使ったとてもわかりやすい説明で、とても参考になりました。
 なお、(有)ひのでやエコライフ研究所のホームページ(下記アドレス)では、活用できるいろんな情報が公開されていますので、ご覧になってみてください。
 参考:(有)ひのでやエコライフ研究所 http://www.hinodeya-ecolife.com/



■2008年10月10日(金) 野洲市へのヒアリング

 10月10日(金)に、地域通貨の取り組みで有名な滋賀県野洲市へヒアリングに行ってきました。野洲市では、「すまいる」という地域通貨を市内の約200のお店で、お店ごとに指定された割合に応じて利用することができます。地域通貨は、1冊1,000円で購入し、1,100円相当を使えるため、利用する人にとってもお得です。地域通貨の購入費用はすべて太陽光発電の設置費用に当てられ、昨年度は約100万円の利用があったそうです。また、2005年からは地域通貨の利用できるお店の野菜や加工品などを乗せて移動販売をはじめ、2007年からは移動販売のかわりに、JR野洲駅前に「すまいる市」ができました。下の写真が「すまいる市」の様子で、月〜土の10時〜17時に利用することができます。「すまいる市」で扱われている野菜などは野洲市内で作られた地産地消の作物のため、収穫から販売までの移動距離が10キロ未満で、温暖化防止にも貢献しています。
 11月10日(月)には、アジェンダ主催の野洲への見学会も予定しておりますので、多くのご参加お待ちしております。



■2008年9月20日(土) 環境フォーラム2008

 9月20日(土)に、すてっぷホールにて「環境フォーラム2008」を行いました。第1部は毎年「とよなかの環境T」という環境報告書についての報告があり、第2部は京都府地球温暖化防止活動推進センターの伊東真吾さんの講演でした。
 伊東さんの講演では、温暖化の現状や温暖化対策に関する京都の現状について、家庭での省エネの「見える化」として省エネの取り組みなどについて、今年から始まった「京都エコポイント」についての紹介がありました。特に、テレビの省エネ基準達成率に大きな開きがあるということや、冷蔵庫と壁のすき間による電力消費量の差や、液晶テレビの設定など、ちょっとしたことでもためになるお話がたくさんありました。
 また、最後に、「豊中市内で進めていること」として、仕組みづくりのことをアジェンダから説明させていただきました。これからもこうした機会を通して、豊中でも京都のようないろんな取り組みが始まりつつあることをPRしていきたいと思います。



■2008年9月17日(水) 第1回検討会

 9月17日(水)に豊中市役所にて、地球温暖化対策推進のための仕組みづくりの第1回検討会を開催しました。これは、とよなかアジェンダが受託している仕組みづくり事業の一環として、市内の関係者に集まっていただき、どのような仕組みをつくればいいかを考えていくものです。第1回は、基本的な内容について関係者の方に知っていただくとともに、仕組み(案)についての意見交換を行いました。意見交換では、それぞれの立場や視点からさまざまな意見が出され、クリアすべき課題の多さを感じましたが、豊中らしい仕組みに向けた第1歩となったと思います。
 検討会は、10月中旬に第2回を、11月に第3回を予定しています。見学もできますので、関心のある方はご参加ください。開催日時・場所については、このページでも案内していくようにします。



■2008年9月9日(火) 環境フォーラムがあります

 9月20日(土)13:30〜16:00、すてっぷホールにて「環境フォーラム2008」を行います。主催は豊中市なのですが、当法人も共催しています。第1部は毎年「とよなかの環境T」という環境報告書についての報告ですが、第2部は毎年内容が違っていて、今年は講演会です。
 今回講演いただくのは、京都府地球温暖化防止活動推進センターの伊東真吾さんで、京都で行われている省エネの取り組みやエコポイント事業(環境省のモデル事業)などについてお話いただきます。地球温暖化対策プロジェクトが行おうとしている内容の先進事例といえるでしょう。また、最後の10分ほどですが、市と一緒に協働で進めている仕組みづくりについても地球温暖化対策プロジェクトから紹介する予定になっています。関心のある方もない方もぜひこの機会にご参加ください。
→詳しくはこちら



■2008年8月30日(土) 定例会を開催

 8月30日(土)に環境情報サロンにて、プロジェクトの定例会を行いました。新しい方を含め、参加者は11名でした。今回の定例会では、主に、省エネ住宅の取り組みデータについてと豊中版の仕組み案について、参加者で意見交換しました。
 省エネ住宅の取り組みデータについては、生活部会の取り組みデータや、自宅の排出量ゼロに取り組んでおられる方のデータを知り、意見交換をしました。豊中版の仕組み案については、省エネ機器・省エネ住宅の推進とエコポイント制度について、具体的にどのような仕組みだとうまくいくのかについて意見交換をしました。特に、仕組み案については、事務局の考えていなかった視点なども出され、こうした意見交換の積み重ねが重要であることをあらためて感じました。



■2008年8月18日(月) まちの電気屋さんを訪問

 7月下旬から8月上旬にかけて、豊中市内の“まちの電気屋さん”を順番に訪問しました。前回書いたように、約100店をマッピングしたのですが、行ってみたら、すでに無くなっていたり、閉まっていたりする店舗もあり、結局、訪問できたところは78店でした。ナショナルの系列が他と比べてかなり多かったですね。
 訪問した際にお話をおうかがいしたところ、普段からお客さんに省エネの説明をされているお店も多く、費用などをシュミレーションして説明されているお店もありました。一方、お客さんから省エネの相談があるかどうかについては、お店によって異なるようでした。また、夏は電気屋さんにとっても忙しい時期のようで、店長さんが不在にされているお店も多く、活発な電気屋さんも多いことがわかりました。
 簡単ですが、前回書いたことの報告でした〜。



■2008年7月29日(火) まちの電気屋さんマップ

 電話帳で調べたところ、豊中市内にいわゆる“まちの電気屋さん”は約100店あるようです。その100店を地図にマッピングしてみました。写真は“まちの電気屋さん”をマッピングした地図です。白っぽくてわかりにくいかもしれませんが、“まちの電気屋さん”は、市内のいろんなところに点在しています。
 現在、このマップをもとに、豊中市内の“まちの電気屋さん”を順番に訪問しています。訪問結果については、機会があればこのページでも報告します。



■2008年7月9日(水) 学習会を開催

 地球温暖化対策プロジェクトの最初の活動として、7月9日(水)に環境情報サロンで学習会を開催しました。当日は夕方から大雨になったにもかかわらず、プロジェクトに関心のある方に集まっていただきました。
 学習会では、プロジェクト設置にいたった経過を説明するとともに、豊中市が昨年策定した「豊中市地球温暖化防止地域計画」の内容や、「地球温暖化防止活動推進のための仕組みづくり」事業の内容について、エコポイントなどについての各地の取り組み事例について、参加者で理解を深めました。その後、参加者で意見交換を行い、活発な議論となりました。

 プロジェクトメンバーはまだまだ募集していますので、関心ある方のご参加をお待ちしています。