活動紹介


 竹炭プロジェクトは千里中央公園を中心に活動しています。メンバーは約20名。竹の間伐と、その間伐材をつかって竹炭焼きを行っているグループです。はじめて竹炭を焼いたのは平成11年(1999年)2月、クリーンランドで始まりました。3回目からはモノレール少路駅近くの上野坂に場所を移しましたが、平成13年9月を以て宅地開発されることになり止む無く休止。その間、市との話し合いの結果、平成14年(2002年)千里中央公園の野外炊さん場で実施できることになり、今日に至っております。

 竹は生命力が強く一度増え始めると勢いよく増え、他の植物が育つのを邪魔してしまいます。本プロジェクトでは豊中の生物の多様性を守ることを目的に千里中央公園と千里緑地(千里北町地区)で竹の間伐作業を行っています。定期的な活動として、竹切り(竹の間伐)、切り出した竹の一部を利用しての竹炭作り、そして竹林内の清掃を行っています。また、イベント用の作品作りもします。
 様々なイベントでは、出来た竹炭や竹酢、竹製のおもちゃの頒布を行っています。また、竹を使った工作指導もしています。これらは毎月、豊中市の広報にイベント情報を載せ広く参加者を募集していますので奮って参加して下さい。

≪竹切り≫

千里中央公園や千里緑地の竹が増えてしまい、他の植物が成長しにくくなっているため、他の樹の周辺に生え成長を妨げているている竹、密集している竹、枯れた竹、斜めに曲がって生えている竹などを切っていきます。こうして間伐した竹の一部は更に1m50cmに切り、千里中央公園の野外すいさん場に運びます。そこでまたその半分の長さに切り、更に竹割器を使い、竹を4つ割りにします。節を鉈(なた)で削り取り、次の竹炭焼きのために積んで乾燥しておきます。こうすることで、ようやく竹炭焼きの窯に入れることができる材料になります。



≪竹炭作り≫・・・野外すいさん場

 1日目は朝、釜を設置するところから始まります。窯の設置場所には土が盛ってあるだけです。そこの土を掘り、ドラム缶で作った釜を設置し、焚口(オイル缶で作った)と煙突を取り付けると竹炭を焼く為の窯が出来上がります。簡単そうですがかなりの力仕事です。窯が出来上がったら用意しておいた竹を窯の中に積み並べていきます。そして、窯に火をおこしつけ、うちわで扇ぎながら蒸し焼きにします。火加減も難しく、火を起こし過ぎると焼けすぎてしまい良い竹炭ができませんし、火の回りが悪いと「なまやけ」になり炭にはなりません。・・・うまく出来ますよう願いながら夕方まで6時間以上かけてじっくりと焼きます。同時に竹酢液も集めます。
 2日目は1日目に焼いた竹を、どきどき・はらはらしながら窯から出します。うまくいけば、とり出した炭は大きさを選別して箱詰めしていきます。こうして釜出しの作業は午前中で終了します。できた竹炭は消臭剤などに、竹炭を作る過程で生じる竹酢液は防虫剤などとしても使えますし、殺菌用としても利用されています。。
 竹炭作りの作業は1日半がかりの活動です。


≪竹林内清掃≫・・・千里中央公園

 豊中市との自主管理協定に基づき、千里中央公園の約3割を占める竹林内の清掃を行っております。食べ物の容器、ラグ、自転車など様々なものが捨てられていてとても見苦しいものです。私たちは、それらを拾い、気持のよい散策コースにもなりますよう活動しています。