学習会「住まいの省エネ大作戦」


生活部会では1月16日の午後、くらしかんで「住まいの省エネ大作戦」 の学習会を行いました。講師は積水ハウス総合住宅研究所の杉村保人さん、 参加者32人。昨年行った「食の省エネ」学習会に続くもので、住宅の問題だけでなく省エネ性能のよくなった最新の家電製品などにも触れ、 効率よく省エネする方法など実用的な話がいっぱいでした。

積水ハウス総合住宅研究所:杉村保人講師

最近の住宅は、断熱、吸熱効果のよい建材が多く使われ、とくに寒冷地では効果をあげています。 これまでの住宅では窓などの開口部から熱の逃げることが多かったのですが、古い家の窓、二重ガラスの窓、次世代型の窓、 と比較すると断熱効果は2倍、そしてさらに2倍にと効率がよくなっています。

ガスコンロは内燃式になって熱効率がアップ。またIHコンロの熱効率は80〜90%ですが、 送電ロスや発電のときの廃熱とCO2排出なども考慮に入れて考えなければなりません。 最近の瞬間湯沸し器はバーナーのところを2回通して熱吸収をよくしたものも作られています。 家電製品のカタログを見るときは、良く知られるようになった省エネ基準達成率や、省エネ性能を星の数で表したりもしますが、 エアコンなどではCOPで表示されている“エネルギー消費効率”にも注意を払ってください。 COPが大きいほどエネルギー効率のよい省エネ型の機種なのです。

太陽光発電は、設置する屋根の向きによって発電量が変わってきます。南向きの屋根の発電量を100とした場合、 南東向きは96%、東向きは85%、北向きは66%、と効率が悪くなります。

エアコンでの暖房は、暖かい空気が部屋の上部に溜まるので上下をかき混ぜる上向きにできる扇風機もあります。 暖房と天井扇を併用すると効果的ですが、それと同じ原理です。ただし、暖房はあまり強く風が流れると寒く感じることにもなります。 待機時消費電力を節電することも、確かに大きな問題ですが、最近の製品では待機時消費電力が少なくなり、平均7%くらいになってきています。 

学習会

(生活部会 2007・02・15)