───生活部会の活動が「ENEX展2005」で紹介されました───


2月17日(木)〜19日(土)インデックス大阪にて(財)省エネルギ−センタ−主催の「ENEX展2005」が催されました。
環境問題、特に地球温暖化問題への対応が世界的に求められている中で、1997年12月に気候変動枠組条約第三回締結国会議(COP3)が京都で開催され、2005年2月に京都議定書が発効致しました。
我が国は2008年から2012年の平均値で1990年比6%の温室効果ガス削減目標を掲げております。
我が国が排出する温室効果ガスの実に8割がエネルギ−起源のCO2であることを踏まえると、目標達成における省エネルギ−政策の役割は大きく、その積極的な推進が求められています。
そのような状況の下で昨年度の生活部会の環境活動が評価され、「ENEX展2005」にてパネルにて紹介されましたのでその活動内容を下記にてお披露目致します。

 

−【 記 】−
 
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エコライフカレンダ−との関わり
生活部会は「とよなか市民環境会議アジェンダ21」のの推進を図ることを通じて、持続可能な地域社会の実現に寄与する活動を行ってまいりました。
具体的には、家庭での電気、ガス、水道、ガソリンなどの無駄使いを見直すため、環境家計簿を組み込んだエコライフカレンダ−を作成し、豊中市民を対象に且つその周辺の市民も協力を頂きながら、各家庭での省エネ・効果的なエネルギ−利用の普及啓発を行っております。
その方法は学習会、見学会、ニュ−スレタ−、ホ−ムペ−ジ、広報紙etc.で広く環境問題を紹介し、その対応の必要性を説き、 1人でも多くの市民に環境問題に関心を持ってもらおう、そして協力してもらうことを願い、活動を続けております。

[T] モニタ−1世帯当たりの二酸化炭素排出量
2003年の二酸化炭素排出量を各項目で前年と比較するなら、すべての項目で少しずつ減っていて、合計が12%の減少になっているのです。いちばん減少の幅の大きかったのはガソリンで15%、減少幅の小さかったのはガスの10%でした。

2003年 モニタ−1世帯当たり平均二酸化炭素排出量・・・2919kg
2002年 モニタ−1世帯当たり平均二酸化炭素排出量・・・3270kg

2003年のモニタ−1世帯当たり平均二酸化炭素排出量

2002年のモニタ−1世帯当たり平均二酸化炭素排出量

[U] ガソリン使用による1世帯当たりの二酸化炭素排出量
ガソリン使用による二酸化炭素排出量は車あり世帯の中では42%を占め、これは昨年と同じように大きな比重でした。 車使用による二酸化炭素排出量の大きさは従来から繰り返し話題にしてきた通りです。 必要以外の使用を出来るだけ控えることが二酸化炭素排出量を減らすことにどれほど関係するかが、この2ツの図からも伺えます。

2003年「車無し」1世帯当たり平均二酸化炭素排出量

2003年「車あり」1世帯当たり平均二酸化炭素排出量

[U] 結果・効果
環境家計簿を継続して続けることにより、省エネを意識した生活スタイルを身につけ、豊中市民の各家庭でのエネルギ−節減、強いては 二酸化炭素排出量の削減に役立つことを期待している。

● 環境家計簿のモニタ−から寄せられた、各家庭での二酸化炭素の排出量を集計することにより、一般的な豊中市民の二酸化炭素の排出量のモデルをほぼ把握、省エネ効果の評価基準を見定めることに役立つ。
● 「とよなか市民環境会議アジェンダ21」の普及啓発の役割を果たし、省エネの実践にも役立つ。
「とよなか市民環境会議アジェンダ21」に策定過程で、生活部会の率先行動として、平成10年3月に初めて 「豊中市民版・わが家の環境家計簿」を発行した。
次年度の12年版からは、カレンダ−方式を採用して、より身近なもの、実用的、利用しやすい工夫を考え、環境情報やモニタ−の声 も取り入れた。 13年版・14年版・15年版と実績を重ねるなかで、モニタ−通信「モニタ−倶楽部」の発行やエネルギ−学習会・地球温暖化 の学習会・見学会などを開催、省エネの意識を高める実践を図った。 継続的参加のモニタ−数の現在160人で、少しずつではあるが着実に増えてきている。
● 実践デ−タは別途「エコライフカレンダ−の取り組み」の冊子を作成し、モニタ−に郵送している。
● 表彰制度はないが1年間継続参加者は上記報告書「頑張ったで賞」に名前を掲載して顕彰している。
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−【 終 】−

  2月18日(金)部会長が「ENEX展2005」にて生活部会の活動状況を説明いたしました。 その時、部会員が「ENEX展2005」を見学致しました。会場には数多くの省エネ機器が展示され、機種毎に「トップランナ−」 と称して省エネ基準が設定されていました。 尚、我が国は1990年比6%の温室効果ガス削減目標を掲げております。 この目標をクリアするのは容易なことではないと実感した1日でした。

ENEX2005生活部会活動パネル

 

ENEX2005ゲイト展示

ENEX2005電気自動車

 

ENEX2005生活部会活動発表

ENEX2005参加者記念写真

(猪尾 英雄)