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企画屋本舗

環境びっくり箱 親子で楽しむエコツアー

 
 C:\Documents and Settings\shinkaiyoshinobu\Local Settings\Temporary Internet Files\Content.IE5\27PK1TCC\MC900427243[1].wmf 芋ほりと“とよっぴー”ができるまでの見学 



2012年106日(土)

3家族+スタッフ  緑と食品のリサイクルプラザ

10月の体育の日を含む3連休の初日、朝から曇りがちで小雨を心配する天候。環境を少し勉強する(ほとんどが芋ほりと試食の予感)エコツアーが始まりました。

現地へ自転車で行く参加者、曽根駅からエコラボバスに乗って行く参加者が原田中にあるリサイクルプラザへ集合しました。みんなを最初に出迎えたのは、「ピカチュウ」の飛行機で、頭のすぐ上を通過します。

 


 あ〜、見損なった。次に、良く見よう

「一日一回、見られるだけでも、幸運ですよ

「ん〜、残念!!

それはさておき、まずはリサイクルプラザの
見学。

前日の給食の残りである米飯が、建物のおもてに積まれていました。

「今の給食は、ごはんが出るの!

「週に何回?

「私の時は、コッペパンに脱脂粉乳よ

 
 

「古いな〜、いつの時代や(スタッフの会話に参加者一同が突っ込みます)

ここでは、給食センターから運ばれる調理くずや、児童たちの食べ残しを街路樹の剪定枝 と混ぜ合わせ、『とよっぴー(土壌改良剤)』を作っているのです。

 
  出来立てのとよっぴーに穴を掘り、手を入れてみると、火傷しそうなくらい熱く、醗酵(生きている)している証が手のひらから伝わってきます。出来立ては、生ごみのにおいも残っているのですが、完全に醗酵すると、森の中に入った時のにおいがするそうです。現代社会では、精神を落ち着かせるために、必要なにおいかもしれませんね。 
続けて、畑の横で絵本の読み聞かせが始まりました。画用紙を並べたような大きな絵本を見てもらってお話を聞きます。絵本は「ねずみのいもほり」。今回の企画にぴったりな題ではありませんか。ネズミが数匹でいもほりに行き、大きないもを掘りました。あまり大きいので持って帰れず、いもの中をくりぬき、船として乗って帰りました。テレビでいつも動く絵を見ている子どもが、動かない絵を見て想像しています。頭の中は、どうなっているのでしょうか。 
 

さて、さつま芋掘りの時間になりました。小さな手に大きな軍手をはき、スコップを持って畑の中へ。家族には決められたところを掘ります。大きいいもがあるかは、運しだい。スタッフも決められた場所を掘っていきます。

「いもがないよ」とスタッフの声、「大きい。いもがあったよ」と子どもの声。そうです、欲のない子どもに大きい、いもが集まるのです。     

 
「これが、一番でかいで賞」と勝手な賞を作り、受賞者を決めていき、本来ならばここで終了のはずが、「ふかし芋ができましたよ」とうれしい声。花と緑のネットワークのスタッフが、芋ほりの間に作ってくれていたのです。さつま芋のつるで作った酢物、同じく醤油と砂糖で煮詰めた物もあり、その美味しいこと   

「昔は、食べるものが無かったから、つるまで食べていたんやで」と年配のスタッフの声にもお構いもなしに、若いお父さん、お母さん、子どもたちがぱくぱく食べています。

「おかわりしても、いいですか」   

「どうぞ、いっぱい食べてね」

 
 

給食を食べ残した子ども達、いものつるをおかわりする子ども達。

私たち大人は、子どもたちにどんなメッセージを残せばいいのでしょう。

                      (池田 一夫)

 
 
 

(2013・3・5(火)更新  猪尾 英雄)