NPO法人とよなか市民環境会議アジェンダ21  企画屋本舗


8月31日(水)晴天、残暑厳しき中、親子で楽しむエコツアーを開催いたしました。
募集と同時に親子での申し込みを多数いただき、数組の親子の方たちには キャンセル待ちをお願いする状態となり申し訳ないと思いつつ当日を迎えました。当日参加の方々は、はやばやと受付30分前にもお越しいただくなど、子どもたちは 元気にワクワク・どきどきした雰囲気でした。参加者は大人10人と子ども12人とスタッフ7人にて開催しました。
 
全日空整備工場
工場に到着するまでの時間を利用して、今日のスケジュールと見学目的についての説明を中井さんと池田さんが行いました。子ども達には案内チラシの 「飛行機の整備ってどんなことをするの? ごみや排水の処理などについても学ぼう!」を見ていただきながら、工場の人に聞きたいことや知りたいことなどのやりとりを行いました。  
飛行機はなぜ飛ぶの?などを知る
その後、わくわくしながらバスに乗り込み定刻の9時00分に出発し、大阪国際空港にある全日空整備機体工場に向かいました。  
5、6秒でふくらむという緊急脱出用シューター
 集合場所の市役所から機体工場には予定より早く到着。全日空の係りの方の案内で機体工場会議室にて、まずは飛行機や機体工場の概要について説明をしていただきました。 整備工場は、主にここ大阪国際空港と、羽田、成田にあるそうです。ちなみに大型機体整備工場では、みなさんが良く目にする「ピカチュージェット」の機体塗装もこちらで おこなっているそうです。ここでは、厳しい国家試験を乗り越えた飛行機の整備士が約300人いて、日夜安全運行のために機体の整備、点検を行っているとの説明が ありました。それと女性の整備士の方もおられるとのことでした。 .  
整備用工具なども完全に整理・整頓する必要性を知る
 子どもたちは日頃では知らない大型飛行機で約180トンもある機体がどのように飛ぶかなど、飛行機や機体整備についての説明に目を輝かせ、興味しんしんの様子でクイズに答えておりました。 説明終了後いよいよ2班に分かれて、ヘルメットをかぶって機体整備工場に案内していただきました。初めに案内されたのは緊急脱出用シューターの点検現場。大人2、3人が並んで一度に脱出できる大きなすべり台のような装置が、わずか5、6秒で膨らむことや、 整備士は自分の名前のはいった専用の工具箱を持ち、作業の前後にはその工具の数を確認するなど細心の注意を払って仕事をおこなっている事などをお聞きしました。
 
小さく折りたたんだ脱出用シューター
 つぎの整備現場のドッグでは機体の大きさにまずびっくり。足場の組まれた作業には数人の方々が何かを話し合いながら点検中。 見学しているこちらまで緊張するようでした。     
ドッグでの整備の様子、とにかく大きい
 最後に滑走路脇から最新式のボーイング787などの説明などを受け、充実した見学時間はそろそろおしまいになりました。 専門的な難しい内容もありましたが、説明をお聞きし何重にも施された安全装置や管理状態などを理解しました。 飛行機整備工場がいかに環境に配慮して安全品質を守るために仕事に取り組んでいるかもわかりました。 
 
効率よく仕事をすすめるため複雑に組み合わさった足場
 時間もあっという間に過ぎてしまいました。見学が終わり、全日空のお世話になった方々のお見送りの中、バスに乗り込み、集合場所へ向かいました。 帰り道、飛行機の離発着が見える公園、環境関係の工場、史跡、ごみ処理場のクリーンランド等、空港周辺地域のルートをぐるりと回り、無事に定刻12時30分に 市役所到着。帰っていく親子の笑顔に、私たちも充足感を味わうことのできた見学会でした。とともに、ご協力いただいた全日空整備工場の方々に感謝いたしました。    
大空に夢をいだきながら〜機体の出入口近辺で
 
(松下高明)