海の日特別企画 環境びっくり箱
─── 親子で楽しむエコツアー ───
2008年7月21日(月曜日・祝日)


 今年は梅雨明けが早く、気温が35℃を越える猛暑日が続く7月3連休の最終日(海の日)、千里地区を親子で歩きました。 最初の目的地はFM千里の放送スタジオです。
どのように放送しているのか興味しんしんですが、その道中の暑いこと、暑いこと。
 「お〜い、霧吹き隊」先頭グループのスタッフから呼ばれ、手動霧吹きを持った担当者が走ります。
親子の頭から霧を吹きかけるだけで、 2〜3度体感温度が下がるのを実感します。
「わ〜、涼しい」「打ち水も効果があるのでは」「安い冷感方法!」 一回の霧吹きにこれだけの感想がきます。

 
シュッシュッ体験など楽しいしかけに
暑い道中も笑いが絶えない

 さて、スタジオに到着。「おや、見たことがある顔が」そうです、鈴木美智子さんがパーソナリティとしてお話しています。 「ま〜、賢そうな子供たちが入ってきました」さすがにプロ、アドリブもバッチリ。放送局と環境問題、みなさんは想像できますか。 「放送局は、環境にやさしい取組みの情報を発信する。このことが一番の環境対策です」の説明に一同納得。
 その実践として、子供たちが第二スタジオに入り、エコメッセージを収録・発信します。 衣・食・住、誰でも簡単にできる行動を提案します。「はい本番」見ているほうがドキドキしますが、 『温室栽培の野菜を控え、地場産の野菜、旬の野菜を食べよう』「はいOK」と見事なできばえ。 「放送は、これから番組と番組の間に実際に流しますよ」の説明に子どもたちは大喜び。 FM千里に別れを告げ、次も目的地、千里文化センター(コラボ)への道中で早速、手回しラジオ(乾電池が不要)を聞き 「私の声、放送されるかな」の子供の声に「そんなに早く放送されるかいな」(笑)と全員が突っ込みます。

子ども達の収録に参加した大人も少しだけ仲間入り  二酸化炭素の濃度と温度の関係を実験          

 さてエコツアーも後半戦。コラボ内の講座室で環境科学実験が行われます。各グループが環境について、テレビ放送風に製作し、 発表する課題が与えられました。製作グッズは、縫いぐるみ、布切れ、発泡スチロール等を使い番組を考えます。 あらすじは、結末は、と台本を作り役者を決めていきます。スタッフも各グループに分かれて、一緒に悩み考えました。
 さて発表。お父さんがカメラマン、お母さんが音声さん、子どもたちは、もちろん役者。「大変だ、南極の氷が解けちゃうよ」 ペンギンさんが叫びます。ここで氷(発泡スチロール)が薄くなっていき、海面(青色の布)がペンギンさんに近づきます。 (脇役の見せ所)最初の台本では、「神様お願いします」が結末でしたが、 「だめ、神様に頼っては、人間が何とかしなくては」のお母さんの一言で台本を書き直し、 人間ががんばり、氷は元通りに戻りましたに変更されました。

子ども達の豊かな発想にスタッフも感心しきり  地球温暖化が南極にもペンギンにも影響しているよ          

FM千里での体験が見事いかされました。  最年少の参加者は3歳のおじょうちゃん、
見事役割を果たせました。
          

 無事グループの発表も終わり、「楽しかったよ」(子)「勉強になりました」(親)の意見に対し、このエコツアーは、子どもたちのためなのか、 自分も含めた大人に「温暖化防止は大人の役目、子どもに責任を押し付けるな」と言っているのか、自問自答した一日でした。

                  
(池田 一夫)