企画屋本舗プロジェクト

◇わがまち とよなか 再発見◇

◇ちょっといい豊中 見つけに行こかウォーク◇

◇〜曽根・岡町でタイムトリップ 縄文☆戦国☆大正〜◇



 2014年2月23日(日)晴天:22人(スタッフ含む)


 2週連続大雪になった週末、次の日曜日の天気だけが心配でしたが、快晴に恵まれ,まさにウォーク日和!

環境交流センターを出発して、まず「萩の寺」へ、横にある公園は一段低く、橋が架かっています。ここで市教育委員会清水篤さん(学芸員)の説明を聞きます。

  
「豊中市は大昔、海が入り込んだ谷が多くあり、この公園も谷の一つです。それぞれの谷を登り切った所に道ができ、それが街道となったのです」 毎日通っている道にも物語があります。その一つ、能勢街道を歩くと原田神社へ出てきました。桜塚の地名の由来、石の鳥居の説明など、 近くに居ても知らない事ばかりです。
さて問題、神社内に赤穂浪士、大高源吾の句の碑があります、また、日本で一番かわいい狛犬がいます。どこでしょう?
 

 

 次に岡町駅を通り過ぎ、伝統芸能館へ行き古墳から出土した埴輪の説明を受けます。
「こんなに穴の開いた壺、水を溜められへんで」との参加者の質問にも丁寧に答えてもらいました。
お墓を祀る行事に使われた道具で、側面に幾何学的な線が描かれていますが何を表すかは、未だ解かれていない古代の謎なのです。

幾何学的な線が

 

  

 さて本日のメイン、岡町住宅経営地の遺構の探索です。岡町駅西側、北は岡町図書館、南は原田小学校、西は宝山町に至る広大な土地に1区画200坪の住宅開発が大正初期にありました。 その面影が残っているのが、側溝にある赤レンガです。レンガの表面には模様(○や□)があり、それは製造した会社の目印で、その会社は岸和田、 貝塚などの泉州地方に集まっています。

#の目印

  

 屋根に目をやると、鬼瓦の代わりに大黒様(又は恵比寿様)が載っており時代は、大正デモクラシーまでさかのぼりました。
時代を、もう少しさかのぼりましょう。原田小学校東側に水の枯れた水路があります。これは中世の灌漑用水路で、伊丹市から勝部、原田、桜塚などの 9つの村をとおるので「九名井(くめい)」と呼ばれています。

原田小学校横で九名井の説明を開きます

 さて本日最後の目的地、原田城跡・旧羽室家住宅に向かいます。ここでは、NPO法人とよなか・歴史と文化の会の山田さんに解説していただきました。
原田城は戦国時代に原田・曽根一帯を中心に活動した土豪原田氏の居城でいわゆる「小規模城館」と呼ばれるものです。原田氏は細川軍に攻められ落城しますが、 荒木村重の乱のとき織田方の手で大改修が行われ、有岡城(伊丹)と対峙していました。その後廃城となり、昭和12年羽室氏の住宅が建ちました。 住民は変わり最後は豊中市の所有となり、平成19年に国の登録有形文化財に決まりました。  家は和洋折衷館で暖炉のある応接室、ガス燈を備えた食堂、離れには茶室として使える和室を設け、昭和初期の雰囲気が漂います。 ここでは、土・日曜日に色々な催しを開催され、広く住宅の魅力を紹介されています。

昭和初期のモダンな雰囲気が!

 

  

 今日の歩いた所の詳しい資料は、図書館にありますので、ぜひとも図書館を利用してください。
日曜日の朝の3時間、縄文土器、戦国大名大正・昭和ロマンを垣間見ました。今度は豊中の未来を見てみたいものです。

図書館のウオークに関係する本の紹介

H26・2・23(日)(池田 一夫 記)