企画屋本舗プロジェクト

◇わがまち とよなか 再発見◇

◇第6回 ちょっといい豊中 見つけに行こかウォーク◇

◇昔は海だった 今は 服部西町界隈◇


2005年11月19日(土) 9:00〜12:30

11月になり、土曜日には雨が降るというジンクスがどこかに行ったような晴天。風が吹けば少し肌寒い。しかしウォークにはぴったりの日でした。
まず、環境情報サロン・花と緑の相談所と前回のエコツアーと同じですが、相談所のトンボ池が濁っていたのは、ショックです。

豊島公園を横切り服部西町へ、その前に今回の講師、清水さん(市教育委員会文化財保護係)から六千年前に、この付近は海だったという話を聞きました。豊島公園からクリーンランドに通じる道が海岸線で、曽根・岡町と小高い丘が続きます。
続いて時代は鎌倉時代、ローズ球場の観覧席下から土器が発見され、水田跡地と分かりました。区画(条里)は百b角で区切られていて、現在の地図からもその区画跡が読み取れます。

公園を出てニッショー服部西店へ、ここではバックヤードを見せてもらい、店頭のあるペットボトル、食品トレー、牛乳パックのリサイクル方法を聞きました。

さて、時代は過去にさかのぼります。
豊島小学校北側の道が一段高くなっています。これは旧穂積村が洪水から集落を守るために、堤で集落全体を囲ったのですが、その北側の堤あとになります。堤の南側は名神高速道路付近までつながり、壮大な堤が目に浮かびます。この堤のために今度は野田村が洪水の被害に遭い、野田村の堤建設となります。

時代はもっと昔の50万年前、大阪大学の構内で発見されたワニの化石の復元模型が、青少年の家いぶきに展示されています。
「マチカネワニ」と呼ばれるこのワニ、体長8bの模型ですが実際は6.5bとされています。尻尾の部分が発見されなかったので、推測で長くしたようです。前足に骨折に痕が見られ、50万年前には痛々しく歩いていた姿が想像できます。
続いて市営服部西住宅の入り口に、ここが海だった事がわかる証拠がありました。
住宅建設前の発掘調査で、多数の縄文時代の貝が見つかったのですが、そのときの写真が展示してあるのです。(ちょっといいとこ見つけた)

子供が貝をみている様子

現在に戻りましょう。
いぶきの南側に大きな芝生の広場があります。廃材を再使用した歩道、太陽光・風力発電の装置・足の裏のつぼを刺激する石を引きつめたコーナー・体のバランスを保つコーナーなど、弁当を持っていけば半日は遊べるところです。

さて清水さん登場、この広場の下にいた貝(オオイガイ・アカニシなど)を見せてもらい、上空には飛行機が、まさに服部西町の昔と今を見ました。

(池田 一夫)